【ブログ】よく聞かれる -その2-

「お菓子とかお料理も、どこかで習ったんですか?」
とも、よく聞かれます。

いえ、全く。

思い出せる一番古い記憶は、
母と一緒に作った型抜きクッキーです。
たぶん、幼稚園くらいだと思うのですが、
それ以降、小学校、中学校、高校と、時間があれば、家でお菓子を作っていました。
お隣さんがくれた、「はりきりうさぎさん」のレシピエッセイ本がバイブル。ガトーショコラが十八番です。
小学校4年生の夏休みの自由研究に、自作のレシピ本を提出して金賞をもらったのは覚えています。

料理はというと、
中学生くらいから家のごはんを作っていたように思います。

学生時代は、定食屋やスープカレー屋など飲食店でばかりバイトをしていましたし、
大学を卒業して、ホテルに就職して、ここでは料飲部門の配属になりました。というか、希望を通してもらいました。

そこは比較的小さなホテルで、高卒で就職する子も多い所だったのですが、
「料理とかするの?」←おそらく毎年新入社員の子に聞いている
『はい、休みの日には作り置きしたり、昨日はかじきの昆布〆作りました』←寮の部屋は小さいシンクと電熱コンロが1口しかない
「…は?あんなパスタも作れないようなキッチンで!?」←思ってた答えと違ってめっちゃ引いている
という会話を上司としたのを覚えています。
当時、小さくても自分のキッチンが持てて嬉しかったんです。スパイス集めたり、煮豚作ったり、忙しい中でもエンジョイしてました…(笑)

料飲部門配属でよいことは、時折厨房に寄っては、
ソースの残りを味見させてもらったりとか、
ステーキの切れ端を頂いたりとか、
珍しい野菜のことを教えてもらったりとか、
ホールのくせに仕込み手伝わせてもらったりとか。

プロの仕事をチラ見できたことです。
(これが厨房配属だと、厨房は厨房で身を粉にしてめちゃ大変…)
今になれば、もっともっともっとやっとけばよかった…!!と思います(笑)

というわけで、どちらも我流です。
いや~創業したてのスコーンは、やっぱりへたっぴでしたよ。
今でこそ、褒めてくださることも増えましたけど、昔のスコーンはカッパドキアの奇形岩群みたいでした。
セイボリーも、作れるものを作れるだけ作ってるだけなので、食べてくださる皆さまには、大変お粗末さまですという気持ちでいっぱいですm(__)m

つづく